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トロ〜リ濃厚な甘さに酔いしれる 貴腐ワインの魅力

2015.12.18  Written by ワイン女子編集部

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ripe grape

あまりの甘美さから、デザートワインとの称号が与えられている「貴腐ワイン」。琥珀色が美しいトロ〜リとしたワインは、食前酒として特別な夜の始まりに、さらには、優雅なひと時を飾るデザートにふさわしい存在です。甘いものに目がない、スイーツ女子にはたまらない貴腐ワイン。一体、どうやって造られているのでしょうか?

甘さの立役者はカビ!? 貴腐ぶどうになるまで

貴腐ワインに使われるのは、白ワイン用のぶどう品種です。通常はぶどうが成熟すると収穫してワインの醸造を進めますが、貴腐ワインの場合は収穫せず、木に実ったままにします。水分を蒸発させ、ぶどうの糖度をさらに上げるのが目的ですが、そこで一役買ってくれるのが「ボトリティス・シネレア」というカビなんです。

実はこのカビ、世界中に存在し、果樹は野菜などに大きな被害を与える恐ろしい病原菌。しかし、白ワイン用のぶどう品種の成熟した果実に菌が単独で感染した場合には、良い影響を与えることが知られています。菌の作用で皮に含まれるワックスを溶かし、水分が蒸発。すると、外見はまるで干しぶどうのようになりますが、中身は糖度がぐっと増し、飴色に変化します。これが「貴腐ぶどう」です。

貴腐ワインの発祥は意外な国!?

ワインといえば、フランスとイタリアの二大巨頭と思われがちですが、貴腐ワインが誕生したのは全く別の国でした。しかも偶然が生んだ奇跡の産物だったのです。

舞台は1650年頃のハンガリー・トカイ地方。その頃勢力伸ばしていたオスマン帝国による侵略の影響で、せっかく育てたぶどうの収穫が遅れてしまったといいます。そんなぶどうを使って偶然にも出来上がったのが、世界で初めての貴腐ワイン。現在では、ハンガリーの「トカイワイン」のほか、ドイツの「トロッケンベーレンアウスレーゼ」、フランスの「ソーテルヌ」が世界三大貴腐ワインと言われています。

希少価値があるだけに高価!アイスワインで代用も

果実の水分を蒸発させたぶどうを使うとあって、1本のぶどうの木から造られる貴腐ワインは、通常のワインよりもはるかに少なくなります。高級なものになると1本5〜10万円と、お値段が張るものも珍しくありません。

そこで、もう少し手軽な金額で濃厚な甘さを味わいたいなら「アイスワイン」がおすすめです。これは、菌ではなく寒さを生かした自然凍結でぶどうの水分を蒸発させて造ったワインのこと。貴腐ワイン特有の香りはありませんが、甘さやコクは十分楽しめます。寒冷地であるドイツやカナダ産が有名です。

♡ 最後に・・・

スイーツにも負けない、芳醇な香りと濃厚な甘さが魅力の「貴腐ワイン」は、甘いものが好きな方なら一度は味わってみたいワインです。飲むときは、甘さを引き立たせるよう、あまり冷やしすぎないのがおすすめ。チョコレートケーキやアイスクリームとの相性も抜群です。頑張った自分へのごほうびに、是非飲んでみてはいかがでしょうか?

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ワイン女子編集部

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